自費診療:AGA
〇男性型脱毛症(AGA)について
男性型脱毛症(以下、AGA)は壮年期脱毛とも呼ばれ、思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方あるいは両方から薄くなり、徐々に進行していく状態のことを言います。たとえば円形脱毛症では、急激に脱毛が進行しますが、AGAでは徐々に進行しているのが特徴のひとつであり、額の生え際や頭頂部の髪の毛が細くなって、うぶ毛のような十分育たない髪の毛が多くなり、抜け毛が進行して頭皮が透けて見えるようになります。親、兄弟、祖父母に脱毛症を認めることが多いのもAGAの特徴の一つです。
〇デュタステリドについて
デュタステリドは、男性型脱毛症用薬に分類されます。
AGAの人の頭皮部分にあるとされる男性型脱毛症の原因物質である、ジヒドロテストステロンという物質に変換する1型及び2型の5α還元酵素を阻害することで発毛を促進します。
〇値段
デュタステリドZA0.5mg30錠(30日分)で税込8000円です。
当院初診の方は、初診料550円が別途かかります。
〇デュタステリドの使い方について
1.1日1回内服してください
このお薬は、1日1回の内服を継続することで発毛を促進する効果が期待できる薬剤です。
食事の影響を受けないのでいつでも服用できます。3か月で効果があらわれる人もいますが、通常効果が出るまでに6か月間以上飲み続ける必要があります。
効果を継続させるためにも服用を続けることが大切です。すべての人に効果があるわけではないことをご理解ください。
2.女性や子供は服用しないでください
妊娠している女性では、男子胎児の生殖器官などの発育に影響を及ぼすおそれがあります。
3.PSA検査を受ける方へ
PSA検査とは、前立腺癌の血液検査です。デュタステリドは、PSA値を減少させることがあります。
PSA検査を受ける際には、デュタステリドを服用していることを必ず担当の医師にお伝えください。
デュタステリド服用中でも、PSA検査を通常通り受けることはできます。
4.デュタステリド服用中は献血をしないでください。
デュタステリドを最後に服用して6か月間は献血をしないでください。
5.他の人にあげないでください
デュタステリドを使用される方が、来院して処方を受けてください。
〇デュタステリドで起こりうる副作用について
・10人に1人以下で現れる主な副作用:勃起障害、性欲減退、射精障害
※これらの副作用はデュタステリド服用中止後も持続する場合があります。
・100人に1以下であらわれる副作用:蕁麻疹やアレルギー反応、発疹、頭痛、抑うつ気分、乳房障害、腹部不快感
・男性の生殖能力への影響は知られていませんが、精子の数や量を減らしたり、精子の運動を弱めたりしてしまう可能性があります。
・前立腺癌を発症する可能性の高い男性を対象とした臨床試験において、デュタステリドを服用した男性は、デュタステリドを服用しなかった男性と比べて、悪性度の高い前立腺癌の発生頻度が高かったという報告があります。
〇治療費ついて
自由診療(保険外診療)になりますので、診察・検査・処方代はすべて自費となります。